那覇空港に初めてとなる宿泊施設が2025年8月に開業することが17日までに分かった。
24時間運用が可能な那覇空港で深夜便就航を見据えた取り組み。ホテルを誘致した那覇空港ビルディング(NABCO)は「深夜便が就航した際の待機場所となるほか、航空便や気候などの事情で空港滞在を希望する利用者の需要も想定される」と旅客サービスの向上を目指す。
国内線と国際線の中間に位置する1階空き区画と、2階のゲームセンターのエリアにホテルを整備する。1人で寝泊まりする小型の宿泊スペースで全72室。男女で分かれ、共用のシャワーブースやラウンジスペースなどを備える。着工は10月を予定している。
ホテル事業を手がけるのは、羽田空港などでコンパクトホテルを展開するファーストキャビンHD(東京)。同社は東京など全国に10施設を展開し、沖縄への出店は初めて。空港は羽田、関西国際空港に次ぐ3番目の出店となる。
ビジネス利用と1人客をターゲットに、乗り換え客の日中利用も見込む。
同社はインバウンド(訪日客)の獲得に向けて販売動線を工夫するなど、稼働率の最大化を戦略に掲げる。
(與那覇智早)
構想20年、那覇空港に初ホテル 「空の玄関」24時間化向け機能強化 限られた面積を活用 沖縄
2025年8月、ファーストキャビンHD(東京)が那覇空港内に初めての宿泊施設を開業する。那覇空港ビルディング(NABCO)の宿泊施設誘致は、空港の24時間運営 …