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フォーシーズンズ、沖縄・恩納村で27年春に開業 琉銀など22金融機関で500億円協調融資


フォーシーズンズ、沖縄・恩納村で27年春に開業 琉銀など22金融機関で500億円協調融資 フォーシーズンズ・リゾート・アンド・プライベート・レジデンス沖縄(仮称)の完成イメージ(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 當山 幸都

 マレーシアのベルジャヤグループが恩納村の恩納通信所跡地で開発中の高級ホテル「フォーシーズンズ・リゾート・アンド・プライベート・レジデンス沖縄(仮称)」が、2027年春ごろの開業を計画していることが分かった。建設に向け、琉球銀行などを中心に22金融機関でつくるシンジケートローン(協調融資)で総額3億3千万ドル(約500億円)を調達した。琉銀が手掛ける協調融資としては参加数、組成額で過去最大となる。

 ホテルは不動産開発や金融事業を展開するベルジャヤグループのベルジャヤ・ランド・ベルハドが開発し、世界各地で高級ホテルを展開するカナダのフォーシーズンズ・ホテルズ・アンド・リゾーツが運営する。

 恩納通信所跡地にホテル127室、コンドミニアム124室、ヴィラ28室のほか、海に面したチャペルやレストランなどを配置する。

 協調融資では琉銀と、東京スター銀行(東京)がアレンジャー(主幹事)となった。琉銀は沖縄銀行や、千葉銀行などでつくる広域連携「TSUBASAアライアンス」に加盟する地銀などに呼びかけ、国内外や政府系を含む計22金融機関が参加した。

 琉銀の川上康頭取は、協調融資で過去最大規模のアレンジャー業務を担うことを「エポックメイキングな出来事」と強調。「少しずつ練習し、従前はできなかったことができるようになった意義は大きい。メガバンクと張り合えるノウハウが身に付いてきた」と述べた。

(當山幸都)