沖縄総合事務局は、那覇空港の利便性を高めるために延伸工事を進めている国際線ターミナル側の高架道路(ダブルデッキ)の一部の供用を2025年春に開始する。
工事は現在国内線側で供用されている4車線を国際線側まで延長するもの。国際線側は4車線のうち、2車線が25年春から利用できるようになる。
延伸に伴い大阪航空局那覇空港事務所や那覇空港ビルディング(NABCO)などは、レンタカー送迎車両やバス、一般車両の乗降場スペースを拡張させる見込み。
NABCOはダブルデッキの延伸工事を理由に現在、2階の貸し切りバスなどが駐車する北側のバスプールから国際線出発口をつなぐ連絡通路を閉鎖している。昨年7月時点で工事は24年12月末までとしていたが、ダブルデッキの工事の延長に合わせて、連絡通路の利用も来春頃からになる。
ダブルデッキの全車線の利用は26年度以降になる見通し。那覇空港事務所の担当者は「延伸に伴う整備でスムーズな交通が生まれ、利便性が高まることを期待したい」と話した。
(與那覇智早)