沖縄県は12日、県内53定点医療機関で7月1~7日の1週間に報告された新規の新型コロナウイルス感染者数が3週連続で増え、1医療機関当たり29・92人だったと公表した。前週の29・91人から微増し、今年の最多。インフルエンザの場合には警報レベルとなる30人に迫る状況が続いている。
都道府県別では、4月中旬から11週連続で沖縄が最多となっている。保健所別では、南部が39・21人、宮古が37・75人で多かった。
基幹定点医療機関7カ所でのコロナ感染による新規入院患者は136人で、5週連続で100人を超えた。
県内では高齢人口の増加を背景に救急搬送の高止まり傾向が続く。新型コロナ感染に加え、熱中症の救急搬送も増え、病床確保が厳しい状況に拍車をかけている。
県が6月24日~7月7日の54検体をゲノム解析した結果、新しい亜系統「KP.3」が92・6%を占めたことが分かった。県感染症対策課は「全国的にもKP.3への置き換わりが進んでいる。どのような影響があるか注視している」としている。
(宮沢之祐)