【ソウル共同】韓国で23日、北朝鮮の攻撃を想定した全国一斉の空襲避難訓練が20分間にわたり行われた。南北間の緊張が高まっている現状を踏まえ、21日開始の米韓の大規模合同演習「乙支フリーダムシールド(自由の盾)」に合わせて約6年ぶりに実施。市民らが地下鉄構内に退避するなどした。
「民防衛訓練」と呼ばれ定期的に行われてきたが、北朝鮮との対話を重視した文在寅前政権は当時の緊張緩和を理由に、全国一斉の実施を見送ってきた。尹錫悦大統領は21日、一連の訓練について「国家総力戦遂行」のためだと強調した。
雨が降ったソウル中心部の光化門広場付近では午後2時、訓練開始を知らせるサイレンが鳴り響いた。