定員割れ私大、初50%超え 今春入学320校、少子化進み


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 今春入学者が定員割れした四年制の私立大は53・3%に当たる320校で、前年度より6・0ポイント(37校)増えたことが30日、日本私立学校振興・共済事業団の2023年度調査で分かった。1989年度の調査開始から初めて半数を超えた。今後も進む18歳人口の減少は私大の経営を直撃するため、再編が加速する可能性がある。

 私大の定員全体に占める入学者の割合を示す定員充足率は、前年度より1・26ポイント少ない99・59%で過去最低だった。

 規模別の集計では、定員が3千人以上の大学の充足率は前年度から0・46ポイント減少して103・66%。規模が小さくなるほど充足率が下がる傾向が出た。