滋賀県近江八幡市の御館前遺跡で、古墳時代中期から後期にかけての12棟分の竪穴建物跡が見つかり、県文化財保護協会が31日発表した。この竪穴建物群(集落)は、千僧供古墳群の真ん中に位置しており、同協会は「墓域の中に人々が住んでいたことになる。古墳造営に関わった人々の短期的な居住地だった可能性がある」としている。
同協会によると、弥生時代以降は墓域と居住域を分けて生活するのが一般的で、古墳群の中に集落が存在する事例はあまり例がないという。
竪穴建物は一辺が5メートル前後のものが多かったが、最大だと8・6メートル、最小で3・5メートルだった。
現地説明会は9月3日午後1時半から。