「敬老の日」(今年は18日)を前に、厚生労働省は15日、全国の100歳以上の高齢者が過去最多の9万2139人になったと発表した。昨年から1613人増え53年連続で増加。全体のうち女性が8万1589人と88・5%を占め、男性は1万550人。最高齢は116歳だった。
沖縄の100歳以上の高齢者数は1244人(女性1111人、男性133人)で、前年比90人減だった。都道府県別では27位。人口10万人当たりの人数は84・74人で、都道府県別では28位だった。 老人福祉法で「老人の日」と定めた15日時点で100歳以上の高齢者の数を、1日時点の住民基本台帳を基に集計した。昨年からの増加数は男性が185人、女性は1428人。2023年度中に100歳になる人は4万7107人(前年度比1966人増)だった。
女性の最高齢は大阪府柏原市の巽フサさんで1907(明治40)年4月25日生まれの116歳。男性は千葉県館山市の薗部儀三郎さんで11(明治44)年11月6日生まれの111歳。
人口10万人当たりの100歳以上の高齢者数は73・74人。都道府県別では、島根が11年連続最多で155・17人、次いで高知146・01人、鳥取126・29人の順だった。埼玉が44・79人で最も少なかった。
100歳以上の高齢者は調査を始めた63年が153人で、81年に千人を突破。98年には1万人を超えた。医療や介護などの充実が背景とされる。
厚労省によると、22年の日本人の平均寿命は女性が87・09歳、男性が81・05歳となった。
(共同通信)