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不明者なお2500人 各地で捜索続く<東日本大震災13年>


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 2500人超が行方不明となっている東日本大震災では、今も各地で捜索や身元確認、相談会が続く。昨夏、岩手県沿岸部で見つかった遺体の一部が、高齢の男女3人のものと判明した。

 各地の県警によると、身元不明遺体は、岩手が47、宮城が6。福島は2016年に0になった。岩手県警は腕や脚といった部分遺体49についても調べを進める。

 「遺骨がお兄さんだと確定しました」。23年6月、盛岡市の木下英子さん(78)は、県警から電話を受けた。11年3月11日の震災後、故郷の岩手県山田町で行方が分からなくなっていた次兄健さん=当時(74)=のことだった。英子さんは「夢みたい」と感じたという。

 県警からの連絡で、健さんの脚の一部が震災直後に見つかり、納骨堂に納められていた事実を知ることができた。母親と同じ型が遺伝するミトコンドリアDNA型鑑定で、身元が判明した。

(共同通信)