後半戦に入ったバスケットボールBリーグ1部(B1)で、3人の日本人ポイントガードが得点王争いを演じている。1月31日の試合終了時点でトップを走るのが、1試合平均23.0点の河村勇輝(横浜BC)で、3位に20.5点の富樫勇樹(千葉J)、4位に19.8点の安藤誓哉(島根)がつける。30歳の富樫は高いレベルでの切磋琢磨(せっさたくま)に「これだけの日本人選手がトップを争うことは今までなかった。確実にリーグとしてはいいこと」と話す。
昨季レギュラーシーズンMVPに輝き、夏のワールドカップ(W杯)でも日本代表として活躍した河村は、今季もチームのエースとしてフル回転を続ける。既に3試合連続30得点以上を3度もマーク。昨年12月6日の富山戦では42点を稼いだ。W杯で代表の主将を務めた富樫も勝負強さは健在で、1月20日の北海道戦では3点シュート9本を含む42得点と爆発。安藤も鋭い仕掛けと思い切りのいい3点シュートで得点を量産している。
B1の得点王は昨季まで7季連続外国出身者で、いずれも200センチ前後の選手だった。172センチの河村は自身も含めた日本人選手の活躍について「小さな子どもたちがバスケを始めてみたいと思う一つのきっかけになるんじゃないかな」と意義を語る。得点王を「全く意識していない」と言う安藤も「今まで外国籍の選手がずらっと並んでいたランキングに日本人選手が入るのはいい傾向」と受け止めている。
(共同通信)