日本卓球協会は5日、東京都内で記者会見してパリ五輪代表の予定選手男女各3人を発表し、団体要員には女子で15歳の張本美和(木下グループ)、男子は篠塚大登(愛知工大)を選んだ。東京五輪で「金」「銀」「銅」のメダルを獲得した女子の伊藤美誠(スターツ)は外れた。
団体要員は強化本部が選考し、張本美は強豪の中国勢との試合内容や戦績などが評価された。篠塚は団体要員の枠を争った松島輝空(木下グループ)に1月の全日本選手権で勝つなどし、選考ランキング3位を守った。
シングルス代表の男女各2人は選考ランクに基づき、男子は張本智和(智和企画)戸上隼輔(明大)、女子は早田ひな(日本生命)平野美宇(木下グループ)。兄智和と妹美和の五輪出場が正式に決まれば、きょうだいでの代表は日本卓球界初。日本勢として2大会連続の金メダルを狙う混合ダブルスは張本智、早田組が予定ペアに決まった。
日本は16日開幕の世界選手権団体戦(釜山=韓国)で準々決勝に進出すれば五輪の団体の出場権を獲得し、五輪シングルス2枠を得る。日本は前回大会で男子は銅メダル、女子は銀メダルを獲得している。張本智、早田組は4月の五輪予選会か、5月発表の世界ランクで出場枠獲得を目指す。
<卓球女子略歴>
早田 ひな(はやた・ひな)4歳から卓球を始める。シングルスは23年世界選手権3位、今年の全日本選手権で2大会連続3度目の優勝。福岡・希望が丘高出、日本生命。23歳。福岡県出身。
平野 美宇(ひらの・みう)3歳から卓球を始める。16年の女子W杯で日本勢初のシングルス制覇。東京五輪団体銀メダル。東京・大原学園高出、木下グループ。23歳。山梨県出身。
張本 美和(はりもと・みわ)智和の妹で2歳から卓球を始める。21年世界ユース選手権U―15で4冠。今年の全日本選手権シングルス2位。神奈川・川中島中、木下グループ。15歳。宮城県出身。
<卓球男子略歴>
張本 智和(はりもと・ともかず)中国出身の両親の下、2歳で卓球を始める。18年グランドファイナル制覇。東京五輪団体銅。神奈川・日大高を経て早大、智和企画。20歳。宮城県出身。
戸上 隼輔(とがみ・しゅんすけ)3歳から卓球を始める。21年の世界選手権男子ダブルス3位。全日本選手権シングルスで22、23年に2連覇。山口・野田学園高出、明大。22歳。三重県出身。
篠塚 大登(しのづか・ひろと)21年世界ユース選手権U―19の混合ダブルスで優勝。全日本選手権シングルスで23、24年に4強。愛知・愛工大名電高出、愛知工大。20歳。愛知県出身。
(共同通信)