中日のセットアッパー候補、清水が快調だ。8日は北谷キャンプでシート打撃に初登板。最速148キロを計測した直球主体で、打者4人に鋭い当たりを許さなかった。「いい感覚。順調」と充実感を漂わせた。
決め球のフォークボールも数球交え、打ち取る場面もあった。7日にはハイスピードカメラを使ってリリース時の握りを確認していた球種。「精度はまだまだ」と引き続き入念に仕上げていく。
今年は初日から欠かさずブルペンに入り、黙々と腕を振っている。「7年目で初めて」という取り組みの理由は、祖父江ら先輩救援陣の姿を見て「どんな体の状態でも投げるのが中継ぎの仕事」と再確認したから。程よい疲労を感じながら、目標の3年連続50試合登板へ土台を固めている。
昨秋は年齢制限のある日本代表に選ばれた。キャンプを視察した代表の井端監督からは変わらず高く評価されたが、清水はあくまで「中日の八回を投げたらジャパンにいける」とチーム内の競争に集中する。松山、けが明けの岩崎らとの争いを勝ち抜き“八回の男”になれるか。
辻本、充実打撃に笑み
1軍キャンプのメンバーに抜てきされたドラフト3位新人、辻本(仙台大)が全体練習後にフリー打撃で汗を流した。168センチと小柄な内野手は、広角に打球を飛ばしてパンチ力をアピール。「新しい環境にも慣れてきた。いい疲れの中で野球ができている」と充実の笑みを広げた。
まだ実戦形式の練習で安打はないが、この日のシート打撃では根尾の直球を力強いスイングで外野奥深くまではじき返した。立浪監督はここまでのキャンプで目立った選手に辻本を挙げ「非常に実戦向きだなという印象」と評価した。(北谷)
(共同通信)