日本ボクシングコミッション(JBC)は10日、世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級王者の井岡一翔(志成)を、2022年12月の試合の際の尿検体から大麻成分が検出された件で戒告処分としたと発表した。処分は今月7日付。
大麻成分が検出されたことは昨年6月に発表された。井岡は潔白を主張し、検出された大麻成分は世界反ドーピング機関(WADA)の基準値を下回る微量だった。JBCはドーピング違反としなかったが、倫理委員会で対応について協議することを明らかにしていた。
JBCはこの日の発表資料で「ボクシング界を代表するボクサーが違法に大麻を使用しているという疑念を生じさせた。ボクシング界への信頼を維持するように努めなければならない義務を怠り、倫理規定に違反した」などと説明した。
また、23年5月の興行で出場予定だったナイジェリア選手2人と別人が試合に臨んだ問題で、主催した平仲BSジムの平仲信明会長にプロモーターライセンスの無期限停止処分を科した。外国人選手の出入国状況や身元の確認を怠ったことなどで規律違反行為とみなされた。
(共同通信)