豪快な一発ではなくても4番打者の仕事はきっちりと果たした。直近3戦連続で無安打だったソフトバンクの山川が2適時打を放ち、今季最多の3打点をマーク。復調の兆しを見せた右の主砲は「きょうみたいな日を続けられるようにしたい」と安堵(あんど)感をにじませた。
第1打席で不安を振り払った。0―1の一回1死一、三塁、甘く入った変化球を捉えた打球は左翼手のグラブをかすめて越え、14打席ぶりの安打となる適時二塁打に。4―3の七回には2死二、三塁で、フルカウントから詰まりながらも左前へ貴重な2点打を放った。
9日は得点圏に走者を置いて迎えた全4打席で凡退した。「疲れたとかはなしにして、技術的なことを整理しないと」。熊本でのナイターだったが、福岡に戻って深夜まで練習し、試合のなかった10日にもバットを振り込んだ。
12日からは古巣西武との3連戦。「ビジターで行くのは初めて。いい投手と対戦するという気持ちでいきたい」と気合を入れた。
ソフトバンク―日本ハム2回戦(1勝1敗、18時、北九州、19438人)
日本ハム
102 000 000 │3
120 000 30×│6
ソフトバンク
▽勝 津森5試合2勝
▽S オスナ6試合5S
▽敗 マーフィー5試合1敗
▽本塁打 万波2号(1)(大関)郡司1号(1)(大関)
▽三塁打 牧原大
▽二塁打 山川
▽犠打 牧原大
▽犠飛 周東
▽盗塁 田宮(2)周東(5)
▽失策 万波
▽暴投 北山
▽与死球 大関(石井)
▽試合時間 3時間29分
【評】ソフトバンクは3連敗を阻止した。3―3の七回に今宮の適時打と、一回に適時二塁打の山川の2点打で3点を勝ち越した。4番手の津森が2勝目。日本ハムは北山が六回途中3失点と粘りながら3番手のマーフィーが誤算だった。
(共同通信)