完封に続く力投 平良勝利に貢献 勝ち負けは付かず
DeNAの平良が7回を2失点にまとめ、チームのサヨナラ勝ちに貢献した。プロ初完封を飾った4日のヤクルト戦に続く力投に「試合をしっかりつくれたことは良かった」と納得した。
1―0の四回無死三塁では細川に四球を与えてピンチを広げ、逆転を許した。「ストライクゾーンに投げていれば違った結果になった」と自らに厳しく語った。
京田の殊勲打でチーム2位浮上
外角低めに逃げていく球を懸命に捉えた打球が、中前に落ちた。DeNAの京田が2―2の延長十回1死三塁で自身初のサヨナラ打。「バットに当てれば何か起きる。ボールだけど、気持ちで食らい付いた」と興奮冷めやらない。チームは3連勝で2位に浮上した。
一回に1点を先取したが、その後は4併殺を喫するなど拙攻の連続だった。ヒーローの京田も八回無死一塁で見逃し三振に倒れ、スタートを切っていた一塁走者が盗塁死。漂う敗色濃厚の空気を一変させたのが、4番の牧だった。
1点を追う九回2死一塁から、難敵のマルティネスから適時二塁打。初球の外角球を右翼フェンスまで運び、塁上では何度も派手にガッツポーズをつくった。「無我夢中。打てる球は1球しかないと思っていた」と誇らしげに振り返った。
12日からはゲーム差なしで追う首位巨人との3連戦。弾みが付く白星に、主将の牧は「チーム全体で勢いに乗っていくしかない。まず初戦」と気持ちを高めた。
DeNA―中日14回戦(DeNA9勝5敗、17時46分、横浜、33406人)
中日
000 200 000 0 |2
100 000 001 1x|3
DeNA
(延長十回)
▽勝 森原34試合2勝4敗18S
▽敗 斎藤33試合3勝2敗
▽三塁打 板山
▽二塁打 牧、佐野
▽犠打 石橋2、戸柱
▽盗塁 樋口(1)梶原(6)
▽失策 宮崎
▽暴投 ディアス、京山
▽与死球 メヒア(宮崎)
▽試合時間 3時間2分
【評】DeNAがサヨナラ勝ちで3連勝とし、2位に浮上した。1―2の九回2死一塁で牧の適時二塁打で同点。延長十回1死三塁で京田が決勝の中前打を放った。5番手の森原が2勝目。中日は3連敗。九回にマルティネスが追い付かれた。
(共同通信)