2024年度全国高校総合体育大会「ありがとうを強さに変えて 北部九州総体 2024」は27日に総合開会式を行い、本格開催する。21日から一部競技が先行開催で行われ、8月20日までの約1カ月間、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県を中心に熱戦が繰り広げられる。北部九州の地で全国の強豪に挑む県勢の展望を紹介する。
<体操>
男子は団体初出場の那覇商は県大会、九州大会と着実に得点を伸ばしてきている。那覇商の団体メンバーの宮城茉於(3年)、個人に出場の仲里優希(浦添3年)は2年連続の出場となる。女子は個人のみの出場で知念美空(陽明3年)が3年連続の出場となり、集大成となる全国総体で決勝進出を目指す。初出場の男子の知念周空(浦添1年)、女子の與那覇唯夏(普天間1年)の全国の舞台でどのような成績を残すかも楽しみだ。
<新体操>
女子団体に出場するコザは1年生主体のチームだが、ジュニア時代から経験を積んできたメンバーの団結力に期待したい。男子個人では新垣大輔(南風原3年)が3年連続出場、女子個人では金子あかり(同)が2年連続出場となる。両選手ともこれまで鍛えあげた技術とメンタルの強さを発揮し、ノーミス演技で最高の舞台で上位を目指す。
<ソフトテニス>
団体は女子の糸満が11年ぶりに全国総体に出場。選手層の厚さを武器に初戦突破を目指す。男子は3年連続出場の八重山が離島勢として全国の強豪にどこまで戦えるかが楽しみになっている。個人戦は男子では九州、全国大会での経験豊富な八重山の髙嶺大弥(3年)・福本礼央夏(2年)や九州高校総体で準々決勝まであと一歩だった那覇西の細川大峨(3年)・上門幹武(2年)、女子では1年生の時から出場する八重山の石垣蒼(3年)・福本安汝(同)の活躍に期待がかかる。
<テニス>
団体は女子の沖縄尚学が戦力が充実しており、沖縄尚学初の優勝も狙える。男子は沖縄尚学の昨年大会ベスト16の立役者・喜久川楓(3年)と越村昭斗(2年)の活躍に期待がかかる。個人戦は男子のダブルスではエースの喜久川とダブルスのうまい越村が組む。女子は昨年の大会でダブルスでの優勝経験のある水口由貴(沖縄尚学3年)が井手葵(同2年)と組み、2年連続の全国制覇を目指す。シングルス女子は県大会で水口に勝利するなど成長著しい宇都宮早絵(同2年)にも期待がかかる。
<陸上>
注目は1年生の時に全国総体女子三段跳びで7位に入った喜久里彩吹(那覇国際3年)が最後の夏でどこまで順位を伸ばせるか。また、走り幅跳びでは自身の持つ県記録更新にも期待がかかる。男子3000メートル障害では島袋翔(北山3年)が県高校記録(9分6秒03)の更新に挑む。ほかにも男子やり投げの赤嶺勝永(那覇西3年)、上里将平(中部商3年)は入賞候補で、どこまで順位を上げられるか。