パ・リーグは30日、首位ソフトバンクが楽天を10―1で下し、3位日本ハムが引き分けたため、4年ぶりの優勝へのマジックナンバー「42」が初点灯した。マジックが点灯するのは両リーグを通じて今季初めて。ソフトバンクは、残り52試合で42勝すれば、他チームの勝敗にかかわらず優勝できる。
主砲のバットが優勝へのマジックナンバーを点灯させた。ソフトバンクの4番山川が2試合連発となる先制3ランに、突き放す2ランと大活躍。後半戦に入って4試合で4発と勝負の夏場に量産態勢へ突入し「個人的にはカウントダウンはあった方がうれしい」とはにかんだ。
一回は自身6連勝で登板してきた早川の初球、甘いチェンジアップを「完璧に捉えた。今年で一番良かった」と左翼席中段へ。1点を返された6―1の八回は2点を追加後、吉川のカーブを再び左越えにぶち込む。ともに打った瞬間に本塁打と確信した。
1試合2発は5月22日以来で今季4度目。この日は打撃練習から好感触をつかんでいたそうで「練習も試合もいいと、明日以降も打てる可能性が高くなる」と自信をにじませた。
西武時代の2019年にはリーグ2連覇を達成した。当時の経験を思い返しながら「優勝は最大の目標。それが見えてくると僕はわくわくする」。チームは5度目の5連勝で貯金30に到達し、最後まで一気に突っ走るつもりだ。
楽天―ソフトバンク13回戦(ソフトバンク8勝5敗、18時1分、楽天モバイルパーク宮城、23710人)
ソフトバンク
300000340|10
000000100|1
楽天
▽勝 モイネロ17試合7勝3敗
▽敗 早川16試合7勝4敗
▽本塁打 山川17号(3)(早川)18号(2)(吉川)栗原9号(2)(早川)
▽二塁打 山川、正木、今宮、近藤、村林
▽犠打 今宮、周東
▽盗塁 近藤(6)小郷(21)
▽失策 牧原大
▽与死球 モイネロ(小郷)
▽試合時間 2時間53分
【評】ソフトバンクが17安打10得点で大勝した。一回に山川の17号3ランで先制し、七回に栗原の2ランなどで3点、八回には山川の2ランなどで4点を加えた。モイネロが7回1安打1失点で7勝目。楽天は早川が今季最多6失点で4敗目。
(共同通信)