與座からも一発、7年ぶり「奇跡」
手がつけられない勢いだ。首位ソフトバンクの山川が大きな放物線をいずれも左翼席へ描く2ランで、自身7年ぶり2度目の1試合3本塁打。「10年に一回あるかないか。奇跡に近い。それ以上でもそれ以下でもない」と興奮気味に話した。
一回は昨季までチームメートだった同じ沖縄県出身の與座と初対戦し、高めの初球を特大の一発とする。4―2の五回も初球を捉え、七回は追い込まれてから内寄りへのスライダーを高々と放り込む26号とした。
5月下旬から130打席ノーアーチと不振に陥ったが、直近7試合で7発と完全復調した。驚異的なペースでの量産の要因は「目線が変わった。そこが一番大きい」ときっぱり。打席では以前までは伸び切っていたという軸足になる右膝を少し折るような意識に変え、最近は日々の打撃練習から確かな手応えを得ていた。
不調も長いが、一度取り戻せば、しばらく継続するとも自負する。105試合目で昨季のパ・リーグ本塁打王の数に並び「(タイトルは)狙っていきたい」。その表情は自信に満ちあふれていた。
(小笠原)
西武―ソフトバンク20回戦(ソフトバンク15勝5敗、18時1分、ベルーナドーム、24203人)
ソフトバンク
202 020 300|9
011 000 000|2
西武
▽勝 大山9試合1勝
▽敗 與座6試合1勝3敗
▽本塁打 山川24号(2)(與座)25号(2)(上田)26号(2)(ヤン)柳町3号(2)(與座)古賀3号(1)(石川)
▽二塁打 野村大、柳町、正木
▽犠打 川瀬
▽犠飛 蛭間
▽盗塁 周東(35)牧原大(5)
▽失策 野村、ガルシア
▽暴投 ヤン
▽試合時間 3時間13分
【評】ソフトバンクの山川が3本塁打。一回に先制の24号2ラン、三回の柳町の3号2ランを挟んで五、七回にも2打席連発の2ランを放った。2番手で2回1安打無失点の大山がプロ初勝利。西武は與座が3回4失点で流れをつかめず。
與座(山川に先制2点本塁打を許すなど3回4失点)「初回から相手に主導権を渡してしまった」
(共同通信)