【メンフィス(米テネシー州)共同】米男子ゴルフのプレーオフ初戦、フェデックス・セントジュード選手権は15日、テネシー州メンフィスのTPCサウスウインド(パー70)で第1ラウンドが行われ、パリ五輪銅メダルの松山英樹は65をマークし、トップと1打差2位の好発進となった。
クリス・カーク(米国)が64で首位。テーラー・ペンドリス(カナダ)マチュー・パボン(フランス)が松山と2位で並んだ。パリ五輪を制したスコッティ・シェフラー(米国)五輪2位のトミー・フリートウッド(英国)ら7人が66で5位につけた。
▽第1日成績(1)クリス・カーク(米国)64(31、33)(2)松山英樹65(33、32)(2)ペンドリス(カナダ)65(33、32)(2)パボン(フランス)65(33、32)
猛暑の中、わずか24パット 松山、盗難被害も好発進
松山は猛暑の中でわずか24パットとグリーン上でさえ「良いゴルフができた」と納得の笑みだった。銅メダルを獲得したパリ五輪からの好調を持続しているようだ。パー5の3番で第2打を池に入れてボギーとしたが、4番でスコアを取り戻した。7番で7メートルのパットを沈めるとバンカーに入れた10番は3メートル半を入れてパー。12番は10メートルを決め、14番からは3連続バーディー。「ゴルフは確実に良くなってきている」と自信を口にした。
五輪後にフランスから米国に戻るため経由地のロンドンで出かけた際、盗難に遭った。一緒にいたキャディー、コーチのパスポートを入れたバッグが持ち去られ、松山も財布を失った。日本帰国を強いられたキャディーに代わり、普段は久常涼のバッグをかつぐキャディーと回る緊急事態にも「新鮮な感じ」とプラス材料に変えた。
「起きたことは仕方ない。コースに入るともう完全に忘れている」と気持ちを切り替えて好プレー。「結果につなげられるよう頑張りたい」と今季2勝目を目指す。
(共同通信)