梅雨告げる花々見頃 渡嘉敷、イジュ、クロツグ…


梅雨告げる花々見頃 渡嘉敷、イジュ、クロツグ… 梅雨を告げるイジュの花=8日、渡嘉敷村の村道阿波連線沿い
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 【渡嘉敷】渡嘉敷島の野山や人里に生え、梅雨時期に花を咲かせるイジュ(ツバキ科)やクマタケラン(熊竹蘭、ショウガ科ハナミョウガ属)が満開となり、見頃を迎えた。また、初夏にオレンジ色の花を咲かせ、赤、黄色の実をつけるクロツグ(ヤシ科、方言名・マニ)も村道、林道沿いなどで道行く人の目を楽しませている。

 イジュは、渡嘉敷地区恩良地原の渡嘉志久の登り口の村道阿波連線沿いや村道大谷線に生え、真っ白いかれんな花が目を引く。クマタケランは葉や花も月桃によく似て、葉は月桃と同様に、餅やおにぎりを包むために使われる。クロツグは島の野山の至るところに生え、梅雨入りするころにブラシ状のオレンジ色の花を咲かせ、その後、ビー玉状の赤や黄色の果実をつける。

 (米田英明通信員)