第14回平成若猪会大闘牛大会(南部・胡屋・具志川・石川闘牛組合主催、琉球新報社共催)が9日、うるま市石川多目的ドームで開催された。会場には、ずばぬけた人気の沖縄全島一牛・新力(しんりき)Babyや中量級全島一牛・黒獣王(くろじゅうおう)を目当てに多くの闘牛ファンが詰め掛けた。
大会自体は不戦試合や短期決着も目立ち物足りなくがっかりしたファンも多かっただろう。しかし、裏を返せば牛の体調管理や調整がどれほど難しいかを物語っているのではないだろうか。
シーの1番スペシャルマッチとして注目された一戦は、新力Babyの圧倒的存在感の前に全勝工業勝進龍が萎縮し立ち向かうことができず新力Babyの不戦勝に終わった。シーの2番は、黒獣王が強烈な腹取りで突撃パンチャンを難なく下した。シーの3番は、1年ぶりの大会出場となった新力赤番頭がホワイトエンペラーと対戦。残念ながらホワイトエンペラーに戦意がなく、新力赤番頭の不戦勝となった。新力Babyはデビュー戦からの連勝記録を13に、黒獣王は15、新力赤番頭は14に伸ばした。
シーの6番県対抗スペシャルマッチは、徳之島代表の恋真煌(れんしんおう)が大接戦の末にツバメトガイーを破り勝ち星をつかんだ。
封切スペシャルマッチは伊良皆圧送全進が持ち味のカケ技をいかしたそつのない試合運びで彪仁大力(とらいだいりき)に勝利した。
【優勝】新力Baby
【ゆかり賞】伊良皆圧送全進
【殊勲賞】柿乃花虎兜狼(かきのはなとらじろう)
【敢闘賞】恋真煌
(平川智之通信員)