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楚南花形、粘り勝つ 父の日闘牛・シーの5番 シーの4番は伊波重機☆白嵐


楚南花形、粘り勝つ 父の日闘牛・シーの5番 シーの4番は伊波重機☆白嵐 シーの5番、武玄大力(右)に対する勝利を確実にするため駄目押しする楚南花形=16日、うるま市石川多目的ドーム
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 父の日大闘牛大会(石川闘牛組合主催、琉球新報社共催)が16日、うるま市石川多目的ドームで行われた。会場には父の日ということもあって普段より多くの家族連れの姿がみられ、闘牛観戦に加え旅行券やホテル宿泊券、ゲーム機など豪華景品が当たるお楽しみ抽選会を楽しんだ様子だった。シーの1番は、黒龍王の足のけがにより対戦取り消しとなった。シーの2番は、紅凛籠(あかりんご)に戦意がなくデビュー戦の岩虎(いわとら)が不戦勝で白星スタートをきった。

 シーの4番は川風浪速一撃がカケ技で伊波重機☆白嵐(はくらん)の動きを制して主導権を握ろうかと思われたが、伊波重機☆白嵐は川風浪速一撃の技が外れた一瞬の隙を見逃さず強烈な腹取りで勝負を決めた。

 この日一番長い対戦時間となったシーの5番は、武玄大力(むげんたいりき)のカケ技と楚南花形の腹取り速攻と、両牛の得意技が光る攻防で大いに会場を沸かせた。楚南花形は武玄大力の執拗(しつよう)なカケ技に大きく首をねじ曲げられ終始苦しい展開が続いた。しかし、カケが外れれば腹取りを狙い飛び込むなど粘って好機をうかがった。それに根負けした武玄大力が自ら戦列を離れ14分11秒で楚南花形に軍配が上がった。シーの9番は、これまで長い間白星に恵まれなかった琉球純白が先場所に続く2勝目を飾った。

 【ゆかり賞】伊波重機☆白嵐
 【殊勲賞】楚南花形
 【敢闘賞】琉球純白

 (平川智之通信員)