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津堅公民館(うるま市) 島の誇り 伝統行事の拠点<わした公民館>119


津堅公民館(うるま市) 島の誇り 伝統行事の拠点<わした公民館>119 伝統行事の継承に力を入れる玉城盛哲津堅自治会長=11日、うるま市の津堅島
この記事を書いた人 Avatar photo 玉城 文

 うるま市で唯一、橋でつながっていない有人島・津堅島。港に降り立ち、歩くこと約3分。見えてくるのが津堅公民館だ。以前は津堅小中学校の近くにあったが、1989年に現在の場所に移った。

 津堅島は祭祀(さいし)行事が多く、ほとんどが旧暦で行われる。特に島の人が盛り上がるのが「マータンコー」。七つの頭がある怪物(マータンコー)を退治する伝説にちなみ、旧11月14日に執り行われる。鐘を鳴らし、旗を振り、七つの酒がめを担いだ人々が行列を作る。島を離れて暮らす人たちも、この日は島に戻り、思い思いに踊り、楽しむ。これら伝統行事の中心にあるのが公民館だ。練習の場であったり、会合の場であったり。津堅の人々の拠点となっている。

七つの頭を持つ怪獣を退治する津堅島独特の伝統行事「マータンコー」=2019年ごろ(提供)

 一時は1500人以上が暮らしていたが、現在は400人を切った。高齢化が進み、小中学校に通う児童・生徒は9人。長く自治会長を務める玉城盛哲さん(73)は「島の誇りである伝統行事を次へつないでいきたい」と力を込めた。

 玉城盛哲自治会長から一言 風光明媚(めいび)な島です。一度は遊びに来てください。

 津堅区メモ 232世帯350人(2023年10月末現在)が暮らしている。

 (玉城文)
 (金曜掲載)