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仲尾次公民館(名護市) 130回続く「豊年踊り」誇り<わした公民館>120


仲尾次公民館(名護市) 130回続く「豊年踊り」誇り<わした公民館>120 羽地地域の心にある仲尾次公民館と新城高樹区長=24日、名護市仲尾次区
この記事を書いた人 Avatar photo 池田 哲平

 羽地内海に面し、集落の南側に標高385メートルの多野岳がそびえる、風光明媚(めいび)な地域が名護市仲尾次区だ。集落の通りには鮮魚店や酒造所などが立ち並び、新鮮な海の幸や泡盛を買い求めようと、市内外から多くの人々が訪れる。旧暦9月9日前後に毎年開かれ、独特の踊りが特徴的な伝統行事「豊年踊り」は区民の誇り。今年は10月12~13日の開催で、130回を迎える。

 仲尾次区民を表現する言葉が「ヌホーシ・クンジョー(仲尾次根性)」。最後まで諦めない、努力を惜しまないという区民の気性を表している。新城高樹区長(62)は「伝統の豊年踊りの継続にもつながっている」と話す。

豊年踊の本番に向けて練習をする仲尾次区の区民ら=2023年10月、仲尾次公民館

 区は陸上部、球技部、生涯学習部などの部会があり、行事や名護市の各種大会にも積極的に参加する。春に開かれる区民大運動会も恒例行事で、親睦を深めている。少子高齢化の流れにあるが、建売住宅の建設も進み、移住者も少しずつ増えている。


 新城高樹区長から一言 「みんなでつくる 笑顔で住みよい 仲尾次区」がモットー。福祉増進に向けて、区民皆で楽しく住みやすい区にしていきたい。


 仲尾次区メモ 326世帯656人(3月末現在)。旧羽地村の中心地で、現在も区内に名護市役所羽地支所が立地する。

 (池田哲平)
 (金曜掲載)