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伊佐公民館(宜野湾市) 海に面し、防災にも力入れる<わした公民館>122


伊佐公民館(宜野湾市) 海に面し、防災にも力入れる<わした公民館>122 宜野湾市の伊佐公民館の安良城かつみ会長(右)と書記の稲福静江さん=2日
この記事を書いた人 Avatar photo 梅田 正覚

 宜野湾市伊佐はもともと、現在の国道58号の東側にあった集落で、戦前は人口約450人の閑静な農村だった。だが沖縄戦で米軍に土地を奪われ、旧集落はキャンプ瑞慶覧の中にある。戦後は国道58号の西側に集落を移したが、1955年に米軍の「銃剣とブルドーザー」による農地の強制接収が行われた。これに対して住民が抵抗する「伊佐浜の土地闘争」が繰り広げられた。

 その後は西海岸地域の埋め立てもあり、商業施設が立ち並ぶなど都市化が進んだ。自治会は海に面しているため防災面にも力を入れる。5月には自治会からの依頼で、区域内にある複数の企業と防災協定を結んだ。災害時には人的支援や資機材支援などが受けられる。
 
青年会のエイサーや三線、囲碁、卓球サークルが活動する。年4回は普天満宮や各地の拝所で「御願」を行い、住民の健康と五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する。青年会長の島袋大南さん(25)は「自治会のおかげで自分たちの活動ができる。いつも感謝している」と話した。

毎週集まり、エイサーの練習をする青年会のメンバー

 安良城かつみ自治会長から一言 自治会長は3期目。これまでに培ってきた経験を生かし、区民の皆さんと音楽や花や果樹園を楽しみながらコミュニケーションを図りつつ、安心安全な自治会づくりを目指す。


 伊佐自治会メモ 2083世帯3968人(5月末現在)。北谷町と接する。宜野湾バイパスの整備や埋め立て事業が進み、住宅施設や商業施設が立ち並ぶ。

 (梅田正覚)
 (金曜掲載)