第19回昭和32年生敬老の日大闘牛大会・佐久川政秀追悼大会(古堅闘牛組合・昭和32年生闘牛愛好会主催、琉球新報社共催)が29日、うるま市石川多目的ドームで開かれた。うるま市長や読谷村長をはじめ多くの人が集まり観戦を楽しむとともに佐久川氏のこれまでの実績や闘牛界に与えた影響を思い返し悼む姿も見られた。またエイサー演舞に始まり、お楽しみ抽選会を盛り込むなど観客を飽きさせない佐久川氏の目指した高いエンターテインメント性を体現した大会だった。
注目のシーの1番は、佐久川氏の愛牛・古堅モータース☆剛力が南部グリズリーをわずか31秒で一蹴する堂々の貫禄勝ちを収めた。佐久川氏もきっと見事に復帰戦を飾った愛牛の雄姿をたたえ喜んでいるに違いない。きょうを起点に再び重量級の上位戦線に食い込み沖縄闘牛を盛り上げていってくれると期待したい。
シーの2番の伊良皆圧送全進とキラキラ☆にゃん太〓の対戦は、この日一番の白熱した試合で観衆を沸かせた。序盤から互いの持ち味であるカケ技や腹取り速攻と一気にヒートアップした展開を見せ、伊良皆圧送全進の押し込みにキラキラ☆にゃん太〓が持たせ込みで対抗するなど一進一退の攻防となった。勝負は、持たせ込みで勝機をうかがうキラキラ☆にゃん太〓が一瞬の隙をついて強烈な腹取り速攻を決め軍配が上がった。
封切戦は、与那国同志号の爆弾速攻で幕が切って落とされた。柵際まで一気に押し込まれた幸皇だったが落ち着いて体勢を立て直すとそこからは連勝牛の強みか、巧みな試合運びを見せると与那国同志号が戦列を離れ決着となった。
【優勝】古堅モータース☆剛力【ゆかり賞】キラキラ☆にゃん太〓【敢闘賞】マットー【殊勲賞】幸皇
※注:〓はハートマーク(白抜き)
(平川智之通信員)