【本部】本部町並里豊年祭実行委員会(浦崎直光委員長)主催の並里豊年祭が9月22日、五穀豊穣(ほうじょう)、無病息災、地域の繁栄を願って同町の並里公民館で開催された。町内外から多数が見学に訪れにぎわった。豊年祭は5年マール(4年に1回)で行われていたが今回は8年ぶりに開催した。祖先からの文化遺産を継承し、次代に伝えるとともに地域の活性化につなげることなどが狙い。区民総出の参加で一体になって取り組んだ。
出演者は舞台発表は33人、棒シンカは22人で総勢55人となった。初めに「満名棒(マンナボー)」でカリーをつけて気勢を上げた。
舞台発表では並里ならではの「長者の大主、かぎやで風」で幕開け。「稲まじん(四つ竹)」「加那よー天川」「かせかけ」「満名川の泉」「高平良万歳」など、12演目の多彩な演舞が観客を魅了した。
勇壮な棒術・武術では、棒や空手、サイなどが披露された。本部町無形民俗文化財に指定されている三人棒の演武もあった。三人棒は三人兄弟で演武した。会場から大きな拍手が湧き起こり指笛も鳴り響いた。
地元に伝わる武術「ごーり てぃんべー」も20年ぶりに親川卓さんと並里研二さんの演武で復活した。親川さんは「中学3年生の時に初めて演武した。20年ぶりだ」と喜んでいた。
地謡は三線が5人、琴1人、太鼓1人の計7人で協力して頑張った。地域の子どもたちも祭りを盛り上げた。
浦崎委員長は「出演者がそれぞれのポジションで頑張った。無事豊年祭が盛り上がった」と成功を喜んでいた。
(上間宏通信員)