鳴りやまないニッポンコールと、指笛の音―。ラグビーワールドカップ(W杯)で日本代表が初の準々決勝進出を決めた13日夜、今年3月に代表チームが強化合宿を行った読谷村が、歓喜に沸いた。
パブリックビューイング(PV)が開催された村地域振興センター。「押せ押せ」「こらえろ」。詰め掛けた約350人は迫力のプレーに一喜一憂しながら、横浜市の競技場に届かんばかりの大声援を送った。
前半26分、稲垣啓太選手がトライし、この試合初のリードを奪うと、会場は総立ちに。スコットランドの猛攻に耐えて勝利を決めた瞬間、会場は「うおー!」と割れんばかりの歓声に包まれた。
代表のユニホーム姿で声援を送った古波蔵勇太さん(25)=うるま市=は準々決勝に向け「とにかく勝ってほしい」と期待に胸を膨らませた。読谷ラグビースクール監督の山内省吾さん(41)=同村=は会場を見渡し「こんなに多くの人がラグビーを見ていることが、本当にうれしい」とにっこり笑った。
読谷村地域振興センターでは、次戦以降の日本戦でもPVが実施される。