「新基地よりコロナ対策を」辺野古建設の中止訴え海上抗議集会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
海上からプラカードを掲げ、シュプレヒコールを上げて、新基地建設に抗議する人たち=21日午前10時すぎ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の新基地建設を巡り、ヘリ基地反対協議会は21日、辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸で海上抗議集会を開いた。約60人がカヌー30隻や船6隻、ボート2隻に分乗し、建設現場近くの海上から基地建設の中止を訴えた。

 参加者らは海上行動アピールを決議した。アピール文では、新基地建設を「不要不急」として中止することや、新型コロナウイルス対策に全力を挙げることなどを国に求めている。

 集会は、辺野古崎付近のK8護岸沖合で開かれた。この日、同護岸には運搬船が接岸し、埋め立てに使う土砂を基地内に運び込んでいた。護岸上には土砂を運ぶ大型車が列を作っていた。護岸周辺に張り巡らされたオイルフェンスの内側では、ボートに乗った海上保安官や警備員らが警備を続けていた。

 集会参加者はオイルフェンスの外側に集結し、カヌーや船から「基地を造るな」「民意を守れ」などとシュプレヒコールを上げた。集会では米国の公民権運動で広く歌われた「ウィー・シャル・オーバーカム(勝利をわれらに)」などの歌声も響いた。