【動画】Kiroro玉城千春とのコラボも!美ら海水族館と首里城でジェイコブ・コーラーがピアノ演奏


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この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
ジェイコブ・コーラーさん(左から)と共演するKiroroの玉城千春さん、ギタリストで作曲家のHOMARE(ホマレ)さん=10月9日午後8時ごろ、本部町の沖縄美ら海水族館

 ジャズピアニストで、演奏動画を発信するYouTuber(ユーチューバー)としても注目を集めるジェイコブ・コーラーが5日、本部町の美ら海水族館を舞台に演奏した動画を公開した。Kiroroの玉城千春ら県内アーティストと共演した。収録のためにピアノを設置し、非日常的な空間で撮影された動画は、聴く人の心の琴線に響く音楽と共に、幻想的な作品に仕上がっている。撮影は10月9日で、那覇市の首里城公園でも行われた。コーラーは守礼門前で三線唄者の宜保和也と協演した。

 コーラーは10月10日に那覇市の琉球新報ホールで開催されたコンサートのために来県した。コンサートでは、沖縄の歌や名曲を多彩なアレンジと共に披露し、客席を沸かせた。

 美ら海水族館では、午後7時ごろ、島ピアノセンターの協力でピアノを運び入れた。マイクや音響、照明のチェックがあり、スタッフらが慌ただしく動く。コーラーさんも自らカメラを操作し準備に取りかかった。魚類最大といわれるジンベエザメやナンヨウマンタが悠々と泳ぐ巨大水槽「黒潮の海」の前に特設ステージが完成すると、玉城と音楽系YouTubeチャンネル「Nanaironote(ナナイロノート)」を手掛ける、ギタリストのHOMARE(ホマレ)と合流し、「未来へ」を演奏した。

 3人でほとんど練習をしたことがないというが、息はぴったり。演奏が終わると、玉城は両手を挙げて達成感に満ちた表情を浮かべた。「緊張したがコーラーさんのやさしい演奏で楽しく歌うことができた」と声を弾ませた。ホマレは以前からコーラーの動画を視聴し、その演奏に引かれていた。「夢のような時間だった」と感慨深げに語る。

動画はこちら↓

 首里城公園では、守礼門前にピアノを設置し、三線唄者の宜保和也と「涙そうそう」や「ハイサイおじさん」などを演奏した。時折、宜保と目配せしながら、熱い演奏を繰り広げた。宜保とは美ら海水族館でも共演し、宜保のオリジナルソング「琉花の種」などを奏でた。コーラーは「天国にいるようだった。沖縄の音楽はとても好きだ。ピアノの演奏とも合っている。楽しい時間を過ごせた」と笑顔を見せた。(長嶺晃太朗)

 首里城公園での演奏の動画はこちら↓