社会

辺野古着工一夜明け 強行「許さない」 市民ら、阻止へ全力

工事関連車両が基地内に入るのを阻止しようとスクラムを組んで座り込む市民らと強制排除しようとする警察官=30日午前7時20分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】沖縄防衛局による名護市辺野古での埋め立て本体工事着手から一夜明けた30日、辺野古崎の作業ヤード整備地では重機が作業を進めた。海上ではゴムボートを係留する浮桟橋やフロート(浮具)を再設置する様子も確認された。政府の工事強行に反対する多くの市民が早朝から米軍キャンプ・シュワブゲート前に集結し、路上に座り込んだり、車両の前に立ちふさがったりするなどして、工事を食い止めようと抗議行動を展開した。

 工事関連車両の基地内への進入を阻止しようと市民が抵抗する中、資材を積んだ大型トレーラーが次々と基地内へ。「こんなことをして恥ずかしくないのか」「工事に加担するな」という市民の怒号が飛び交う中、車両の前に立ちはだかろうとした30代の男性1人が複数の警官に押さえ付けられて負傷し、救急搬送された。同ゲート前での市民の緊急搬送はことし9月以来。
 午前7時すぎ。工事関連の大型トレーラー5台が車列を組み始めると、市民らは旧ゲートの前でスクラムを組んで座り込んだ。同時に、工事車両の進入を止めようとした複数の市民らが国道に飛び出し、車両の前で座り込んだ。ゲート前で県警と市民とのもみ合いが同時多発的に発生した。
 午前7時半ごろ次々に基地内に入った大型トレーラーには、工事に関連すると思われる重機や資材が積まれているのが確認された。
 工事車両を止めるために路上に飛び出そうとした男性1人を4、5人の警官が拘束し、歩道に押さえ付けた。現場を目撃した市民は「警官は男性を羽交い締めにして、足でのどのあたりを押さえ付けていた」と話している。解放後、男性は自力で立つことができなかったため、救急車で病院に搬送された。
 県警警備1課は「(男性が)車道に飛び出し、車の下に入り込もうとして危険だったため歩道に移動させた。その後も車道に飛び出そうとしたため、交通事故を防ぐため歩道上で体を押さえて一時拘束した。首を押さえ付けたり絞めたりなどはしていない」と話した。同日午後、29日の抗議活動中に公務執行妨害の容疑で逮捕・送検されていた男性を、那覇地検は処分保留で釈放した。




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