三線奏で新基地に抗議「沖縄は文化と平和の発信地」 さんしんの日の辺野古ゲート前


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新基地建設の中止を求め集まった市民ら=4日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議は4日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で市民集会「第36回県民大行動」を開いた。県内外から集まった589人(主催者発表)が建設中止を求めた。

 さんしんの日に当たり、参加者は三線の音を響かせ、かぎやで風を舞ってアピール。オール沖縄の高里鈴代共同代表は「沖縄は文化と平和の発信地だ。『さんしんの日』のきょうは、平和運動の再出発の日だ」とあいさつした。

 登壇者からは石垣市で進む自衛隊配備など政府の軍拡路線への批判が相次ぎ「政府は戦争をしようとしている。標的になるのは基地があるからだ」などと不安を訴える声が上がった。

 県統一連の瀬長和男事務局長は「美謝川整備や商用車用ゲート整備など新たな日米共同使用地域の整備が進んでいる。大浦湾に赤土が流れている可能性もある」と述べ、工事が進む第4ゲート前での抗議活動への協力を求めた。

 本部町島ぐるみ会議の阿波根美奈子さんは、土砂が搬出されている本部港塩川地区で、大型車両の往来を妨害する行為は禁止行為に当たるとした警告を県が掲示したことに「玉城デニー知事は埋め立て反対の立場のはずだ」と疑問を呈した。

 うるま市から参加した女性は「戦争が懸念される今こそ沖縄から声を上げなければならないと思った」と話した。

(松堂秀樹)