初日の出 輝く海と森 新基地阻止誓う 辺野古の浜に250人


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辺野古新基地建設が計画されているキャンプ・シュワブ沿岸側から上がった初日の出。辺野古の浜には多くの市民らが集まり、見上げた=1日午前7時35分、名護市辺野古
元旦の米軍キャンプ・シュワブ。写真中央付近に映し出された砂浜には、新基地建設に用いられる浮具や汚濁防止膜が並べられていた=1日、名護市辺野古(小型無線ヘリで撮影)

 【北部】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設の準備が進む名護市辺野古の松田ヌ浜には1日、初日の出を見ようと各地から約250人が訪れ、それぞれが新しい気持ちで新年を迎えた。午前7時20分、雲の向こうから日が昇り、光が真っすぐ浜に差し込むと拍手が巻き起こった。

一方、新基地建設の工事は12月27日に再開した。1月1日、同じく朝日に照らされた米軍キャンプ・シュワブの砂浜には、工事に用いる浮具(フロート)や汚濁防止膜(オイルフェンス)が並べられているのが確認できた。

 

初日の出に合わせて祈る稲嶺進名護市長(前列左から2人目)ら=1日午前7時17分、名護市辺野古

 名護市の稲嶺進市長やヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表、辺野古在住で長年座り込みを続ける島袋文子さんらは、基地建設阻止を新たに海に向かって誓った。稲嶺市長は「辺野古も高江も(建設を)止めることを誓い合うきょうの日でありたい。力を合わせて頑張ろう」とあいさつした。

「G地区」と呼ばれるヘリパッドと国頭村の宇嘉川河口部を結ぶ訓練道の整備が進む米軍北部訓練場=1日、国頭村(小型無線ヘリで撮影)

東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場の四つの新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)のうち、「G地区」は国頭村の宇嘉川河口部を結ぶ訓練道の整備など未完成の部分も多い。政府は最長で夏まで工事を継続するとしている。辺野古、北部訓練場の基地問題を巡り、今年も沖縄は揺れるとみられる。