【恩納】空手の劉衛(りゅうえい)流龍鳳会(佐久本嗣男会長)は20日、沖縄県恩納村の恩納海浜公園で「国際平和記念奉納演武」を開いた。県内外や国外から集まった約千人の空手家が「エイヤー」の掛け声を上げて一斉に演武し、恒久平和を願った。
一斉演武には県外やスペイン、イタリア、香港など海外の33の国と地域から劉衛流会員や空手愛好家が参加した。世界選手権3連覇中の喜友名諒さんら同派の高弟によるサイや鎌、棒の古武道演武も披露された。
団体形(アーナン)を演武した大阪市の日比裕太さん(17)は「喜友名さんや世界各国の代表選手と演武できて光栄だ。砂の上での演武も新鮮だった」と話した。
神奈川県から家族で観光に訪れた矢村一輝さん(37)は「迫力があって興奮した。たまたま訪れた先で素晴らしいものを見せてもらった。いい記念になった」と笑顔を見せた。
奉納演武は劉衛流宗家の仲井間憲里生誕200年記念事業の一環。21~23日までは那覇市の県立武道館で「国際交流空手・古武道セミナー」も開かれる。