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今年も残すところあと1日となった30日、県内の市場では正月料理用の食材を求める買い物客でにぎわった。
那覇市の第一牧志公設市場周辺では、「いいのがあるから、おいしいの作ってよー」と、売り子が威勢よく声を出し、訪れた家族連れらが定番の豚肉やかまぼこなどの食材やお供え用のおもち、若松などを慌ただしく買い込んでいた。
家族6人で来た外間和也さん(34)=豊見城市、自営業=は「毎年ここに来ると年末だと実感する。家が本家なので、正月には人がいっぱい来るので大変」と話し、三枚肉や中身汁用の肉、かまぼこなどをたくさん買い込んでいた。
公設市場内の精肉店で働いて40年のベテラン美里和子さん(73)は、客へ料理のアドバイスをしながら、忙しそうに豚肉を切り売りしていた。
「今年は景気が悪くて肉屋が続けられないかと思ったけど、今日は売り切れた肉もある。この2、3日で元気になった」と笑顔を見せた。