華やかに新春祝う 歌い初め舞い初め


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
華やかな装いで扇を手に舞い、新年を祝う実演家ら=9日、那覇市の県立武道館

 琉球芸能実演家が流派を超えて一堂に会する「第16回新春を寿(ことほ)ぐ 歌い初め舞い初め華舞台」(主催=琉球新報社・沖縄芸能連盟、共催=県・県教育委員会・那覇市)が9日夜、那覇市の県立武道館で開催された。

県内外から参加した実演家約1500人が心を一つに琉舞や琉球古典音楽を披露。新年の門出を祝い、さらなる芸の精進へ気持ちを新たにした。
 開会宣言で沖縄芸能連盟の玉城秀子会長は「昨年は復帰40年の記念すべき年で、沖縄から全国へ芸能を発信できたことは、大きな喜びだった。ことしは沖縄芸能連盟がますます発展することを祈念する」とあいさつした。
 歌い初めは琉球古典音楽の実演家たちが「かぎやで風」「揚作田節」「東里節」を息を合わせ演奏し、味わい深い音色を響かせた。舞い初めは大勢の舞踊家たちが「かぎやで風」「上り口説」「浜千鳥」を一斉に踊った。踊り手が持つ扇の金と銀の表裏が波打つ圧巻の光景に、観覧者からは「すごい」と感嘆の声が漏れた。最後はカチャーシーでにぎやかに締めくくった。