2300人新春祝う 野村流が合同大演奏会


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息を合わせ、味わい深い古典音楽を響かせる参加者ら=13日、北谷町屋内運動場

 琉球古典音楽野村流4団体でつくる野村流合同協議会(神田米三会長)が企画した「第12回新春野村流合同大演奏会」が13日、北谷町屋内運動場で開催された。大人から子どもまで約2300人が三線や箏、笛の味わい深い古典音楽を会場に響かせ、新年の門出を祝った。

 同演奏会は2年に1回、古典音楽の継承や発展などを目的に行われる。野村流音楽協会、野村流古典音楽保存会、野村流伝統音楽協会、野村流松村統絃会の野村流4団体に加え、琉球箏曲興陽会、琉球箏曲保存会を含む計6団体が主催。「かぎやで風」「恩納節」など息の合った演奏を次々に披露した。神田会長は「ことしはみー(巳)年。会員一人一人が一肌も二肌も脱皮し、たくましく成長することを願う」などとあいさつした。初めて参加し、歌三線を演奏した屋比久朋花(ほのか)さん(浦添市立当山小6年)は2千人を超す参加者に「すごい」と感銘しつつ「(三線は)音がきれいで面白い。(芸能コンクールで)新人賞に挑戦したい」と目標を語った。