プロと真剣勝負 棋士9人「50面打ち」 囲碁まつり


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プロ棋士との対戦を楽しむ囲碁愛好者たち=19日、那覇市のサンエー那覇メインプレイス

 17、18日に那覇市で行われた棋聖戦の関連イベント「棋聖戦囲碁まつりin沖縄」(琉球新報社、県囲碁連盟主催)が19日、サンエー那覇メインプレイスで開かれた。多くの囲碁愛好者でにぎわい、プロ棋士との「50面打ち」のほか、初心者、中級者向けの囲碁教室に参加した。

 この日は県出身の時本壱(はじめ)九段、知念かおり四段、玉井伸三段、母親が県出身の大淵浩太郎二段ら、9人のプロ棋士が参加。午前、午後と50人が参加し、プロ棋士1人が5~8人と対戦する「50面打ち」が行われた。
 碁盤がずらりと並んだ会場では、真剣な表情でプロとの対戦に臨む参加者と、その後ろで食い入るように碁盤を見詰める愛好者の姿が見られた。プロ棋士たちは対戦終了後に「あの時こうすれば良かった」と参加者にアドバイスするなどと声を掛けていた。また知念四段による囲碁教室には、親子連れなどが参加した。
 恩納村から訪れた伊芸克行さん(75)は武宮正樹九段と対戦、「囲碁界を引っ張ってきた方とやれて名誉なこと」と楽しんだ様子。浦添中1年の上里慶汰君(13)は高尾紳路九段との対戦に「強かった。何人とも対戦してすごいと思った」と脱帽していた。棋聖戦を主催する日本棋院によると、囲碁の普及、PRにつなげようと、昨年から、各地で対局の翌日にイベントを開催している。