【南城】琉球の稲作発祥の地といわれる南城市玉城字百名の受水走水で21日、仲村渠区の伝統行事「親田御願(うぇーだうがん)」があり、区民らが田植えの儀式や拝みで豊作を祈った。
行事は、毎年旧正月後、初めての旧午の日に実施される。区民らは初めに、中国から飛んできた鶴が稲穂を落としたとされる拝所「米地(めーじ)」で祈願した後、受水走水にある「親田(うぇーだ)」と呼ばれる田んぼに移動。区の男性3人が苗を植え付けた。
ことしは初めて、地元の百名小学校の児童が授業で見学に訪れた。児童らは、区民らと一緒に手を合わせてお祈りをした。初めて田植えをしたという、城間慎治さん(39)は「貴重な経験ができた。率先して、この伝統行事を継承していきたい」と話した。