恵みの海、豊漁願う うるま・平安座島サングヮチャー


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タマンのみこしや旗頭を掲げ、ナンザから戻る参加者=13日、うるま市与那城の平安座島沖(金良孝矢撮影)

 【平安座島=うるま】うるま市与那城の平安座島で、旧暦3月3日の12日から3日間にわたり、豊漁や海の安全を願う伝統行事「サングヮチャー」が行われている。ナカヌヒー(中日)に当たる13日、地域の住民や市内外からの見物客が見守る中、豊漁や海の安全を願う「トゥダヌイユー」、島の恵みを祈る神事「ナンザモーイ(ナンザ拝み)」が執り行われた。

 広場「ちょうの浜」では女性がもりで突いた魚(トゥダヌイユー)を担いで踊り、五穀豊穣を祈願した。その後、タマンのみこしを担いだ同市立彩橋小中学校の生徒や仮装した住民ら約70人が沖合約700メートルにある岩でできた島・ナンザに渡った。
 頂上にたどり着くと、松田富雄平安座自治会長らがニライカナイの方向を向き、島の発展を祈願し、「かぎやで風」など歌や踊りを奉納した。
 みこしの担ぎ役として参加した浜崎忠姫さん=彩橋中学3年=は「みんなと一緒だったので楽しかった」と話した。