主権回復求め続け 復帰41年 実現訴え豪雨デモ


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土砂降りの中「5・15集会&デモ行進」で憲法改悪やオスプレイ配備に抗議の声を上げる参加者ら=15日、那覇市内

 沖縄の日本復帰から41年の15日、「政府の沖縄施策糾弾!5・15集会&デモ行進」(5・15平和行進実行委員会主催)が那覇市の与儀公園を起点に行われた。土砂降りだったという41年前の復帰の日を再現したかのような、豪雨と雷鳴の中、約150人(主催者発表)が参加。「憲法改悪反対」「オスプレイ撤去」などを訴え、改憲を進める安倍晋三首相や、在沖米軍への風俗業者活用提案が問題となっている橋下徹大阪市長へ抗議の声を上げた。

 41年前、隣接する那覇市民会館で行われた政府主催復帰記念式典に対する抗議集会が開かれた与儀公園に立ち、参加者らは月日の流れをかみしめた。沖縄平和運動センターの山本隆司副議長は「憲法改悪の岐路に立つ今、雨に負けず3日間の行進を最後までやり遂げよう」と呼び掛けた。
 市民団体「フォーラム平和・人権・環境」(東京)の藤本泰成事務局長は、「米国の利益のためでしかない米軍の活動に日々の生活が脅かされる、これが主権国家か。『この国を取り戻す』とは訳の分からない政治家ではなく、私たち国民が言うべき言葉だ」と声を振り絞った。
 集会後に与儀公園を出発した一行は、大雨の中をひめゆり通りからモノレール牧志駅まで約1・2キロを歩いたが、天候不良で国際通りでのデモは中止となった。