櫂さばき勇壮 糸満ハーレー、西村11年ぶりV


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糸満ハーレーのクライマックスを飾るアガイスーブを制し、歓喜の表情を見せる西村のこぎ手ら=12日、糸満漁港中地区(梅田正覚撮影)

 【糸満】旧暦5月4日のユッカヌヒーの12日、豊漁と航海安全を願う海人(うみんちゅ)の伝統行事「糸満ハーレー」(同行事委員会主催)が糸満漁港中地区で開かれた。

会場は大勢の観客でにぎわい、勇壮なウェーク(櫂(かい))さばきに熱い声援が送られた。糸満の古い集落「西村」「中村」「新島」の3村で争われる総合優勝は、昨年まで7連覇をしていた新島を破り、西村が11年ぶりに栄冠に輝いた。
 3村で争われる御願バーレーは西村が5分34秒のタイムを記録し、2年連続で制した。総合優勝に輝いた西村の大城清正監督(47)は「こぎ手のみんなが練習の成果を発揮してくれた」とうれしそうに話した。そのほか、職域ハーレーや糸満独特の「クンヌカセー(転覆競漕(きょうそう))」なども繰り広げられた。