清掃奉仕で心も磨く 泊高校「外人墓地」きれいに


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清掃活動に汗を流す生徒たち=7月22日、那覇市の泊外人墓地

 地域の文化的景観を守ろうと、泊高校(真久田絹代校長)の生徒たちが7月から、那覇市指定史跡の泊外人墓地の清掃活動に励んでいる。

同墓地は通行人のポイ捨てなどが原因で、景観を損なう状態になっていた。それを知った同校が那覇市文化財課に清掃ボランティアを提案し、生徒による年度を通しての継続的な清掃活動が始まった。
 泊外人墓地にごみを捨てる通行人が後を絶たず、周囲の景観を損ねていた。市が委託した業者が月3、4回ほど巡回して清掃しているが、間に合わない状態だったという。6月上旬には市民から、ポイ捨てを防ぐための柵設置を求める陳情が市に寄せられた。
 陳情を受けて7月に開かれた同市文化財課と泊高校の意見交換会の場で、学校側から「墓地敷地内のボランティア清掃をしたい」との提案があった。
 7月22日には同校通信制課程の生徒19人が教職員と協力し、同墓地敷地内の清掃活動に汗を流した。
 2年生の上江洲咲希さん(27)は「(泊外人墓地は)高校のそばにあるので、少しでもきれいになればいい」と笑顔を見せた。
 仲座寛徳教諭は「地域の中の泊高校だ。地域を大切にする気持ちを育んでほしい」と生徒の取り組みに期待を寄せた。