手合わせ「来年も」 各地で旧盆ウークイ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「また来年ね」。玄関先で手を合わせ、祖先の霊を送る喜友名朝昭さん家族ら=21日午後10時、北谷町上勢頭(諸見里真利撮影)

 旧盆の最終日、ウークイに当たる21日夜、仏壇のある県内の各家庭では親類らが集まり、祖先の霊を送った。北谷町上勢頭の喜友名朝昭さん(83)宅では子や孫、生後11カ月のひ孫を含む親戚20人が集まり、にぎやかな声が家中に響いた。

 仏壇の前には家族で朝から手作りした餅や天ぷら、豚肉などの旧盆料理がずらり。親戚全員で食事や会話を楽しんだ後、ウチカビを燃やし、玄関先に出て「また来年も来てください」と手を合わせた。
 喜友名さんは「子や孫がいつまでも元気で過ごせるようにと、祖先にお祈りした」とほっとした様子。喜友名さんの孫の新垣樹さん(23)は、「仕事が忙しくて、来たのは2年ぶり。みんなの元気な顔が見られて良かった」と笑顔で話していた。