糸満大綱引、西に軍配 3万3千人が熱狂28分


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約3万3千人が訪れ、盛り上がった糸満大綱引=19日、糸満市糸満(諸見里真利撮影)

 【糸満】豊年や大漁を願う糸満大綱引が旧暦8月15日の19日、糸満市糸満の国道331号の糸満ローターリーから白銀堂間で催された。雌雄合計約180メートル、総重量約10トンの大綱を威勢の良い掛け声に合わせて引いた。

 糸満ハーレーと並ぶ市の伝統行事で、市内外から約3万3千人(主催者発表)が訪れた。午後6時10分ごろ、糸満の伝説上の人物「イチマンマギー」と「マカビチャーン」の両支(し)度(たく)が大綱に乗って登場。両者がにらみ合うと会場の熱気は最高潮に達し、大綱にカヌチ棒が差し込まれて勝負が始まった。片方の陣営が綱を引っ張ると、もう一方が綱の上に座って休憩を取る糸満大綱引独特の光景が見られた。
 27分56秒の熱戦の末、2年ぶりに北に軍配が上がった。これで1947年からの通算成績は北が34勝、南は29勝、4引き分けとなった。