荘厳な王即位再現 首里城祭で「冊封儀式」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
観光客らの視線が集まる中、厳かに琉球王国最大の行事が再現された「冊封儀式」の演者ら=26日午後、那覇市の首里城公園

 国王が即位する琉球王国最大の行事「冊封儀式」が26日、那覇市の首里城公園・正殿に面した御庭(うなー)で再現された。多くの観光客らの視線が集まる中、中国皇帝から派遣された使者・冊封使が琉球国王を任命する様子が厳かに演出された。

 儀式は25日に開幕した首里城祭(主催・同実行委員会、共催・琉球新報社、首里振興会)の関連行事。台風27号の影響で儀式に使う「闕庭(けってい)・宣読台(せんどくだい)」の設置が危ぶまれたが、夜通しの作業で当日に間に合った。
 儀式は第二尚氏王統第15代・尚温が冊封を受けた史実を基に、冊封使が詔書(しょうしょ)などの文書を読み上げる場面などを再現。静寂の中で響く古典音楽が荘厳さを一層引き立てていた。
 27日には那覇市の国際通りで午後12時半から琉球王朝絵巻行列が行われる。問い合わせは同実行委(電話)098(886)6151。