県、那覇市、浦添市、沖縄都市モノレール社は沖縄都市モノレール延長工事の起工式と安全祈願祭、祝賀会を2日、浦添市前田の国際協力機構(JICA)沖縄国際センターで開いた。主催者をはじめ、政府関係者や地域住民ら約600人が参加。工事開始を祝い、安全操業を願うとともに、公共交通機関の利便性向上による県民の生活力や沖縄経済への効果に期待を込めた。
主催者あいさつで仲井真弘多知事(代読・川上好久副知事)は「交通渋滞の緩和、駅周辺の開発、沖縄観光の魅力向上などモノレールの効果は多岐で、沖縄県発展の原動力になる。今まで以上に関係機関と連携を密に取り組む」と述べた。
浦添市立前田小6年の玉城奏海(かねみ)さんは「大切な人との出会いや再会に胸を弾ませる人たちの温かい気持ちをゆいレールにたくさん運んできてほしい」、那覇市立石嶺中3年の永山盛将君は「人だけでなく、人の思いを運ぶ乗り物になってほしい」と期待を寄せた。
延長工事は石嶺、経塚、前田、浦西(いずれも仮称)の4駅を新設し約4・1キロの路線を整備する。総事業費約350億円。2018年末には完成させ、試験運転などを経て19年春に開業する予定だ。