「泡瀬村」創設110年 10年ぶり泡瀬大綱引


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10年ぶりに行われた泡瀬大綱引で、「ハルヨイ」の掛け声とともに力いっぱい綱を引く市民ら=3日午後7時すぎ、沖縄市の泡瀬ビジュル大通り(桑原晶子撮影)

 【沖縄】泡瀬村創設110周年と泡瀬復興期成会創立65周年を記念した「泡瀬大綱引」(主催・同期成会)が3日夜、沖縄市の泡瀬ビジュル大通りで開かれた。

「ハルヨイ、ハルヨイ」の掛け声とともに全長110メートル、約10トンの大綱を約3千人が勢いよく引いた。約3万人(主催者発表)の観客が訪れ、10年ぶりの大綱引きに通り一帯は熱気に包まれた。
 泡瀬大綱引は、泡瀬村の創設時に始まったとされる。戦前は年1回、五穀豊穣(ほうじょう)を願って開催された。戦後は村創設の節目の年に行っており、今回で5回目となる。
 本番前には、旗頭の先に灯籠を掲げた10本の太鼓灯籠(てーくどぅーるー)が、迫力あるガーエーで会場を盛り上げた。青の東方と赤の西方で競う綱引きは約10分間、引き合った結果、西方に軍配が上がった。
 同綱引実行委員長の當真嗣蒲期成会会長は「先人が残した文化を継承し、沖縄市東部発展に励みたい」とあいさつした。