琉球国之図を初公開 伊能展開幕、全国古地図そろう


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一般初公開の「琉球国之図」。多くの来場者がゆかりの地を探し、熱心に見入った=6日、那覇市の県立武道館

 「琉球国之図と完全復元伊能図フロア展」(主催・琉球新報社、共催・完全復元伊能図全国巡回フロア展中央実行委員会ほか、特別協力・尚財団、協賛・沖縄インターマップ、尚学院、学校法人尚学学園)が6日、那覇市の県立武道館で開幕した。

47都道府県の古地図がそろう全国初の展示会となる。首里王府が1796年に編集した「琉球国之図」を一般初公開した。
 伊能忠敬が全国の測量を17年の歳月をかけて行い、当時の測量技術では極めて精度の高い日本地図「伊能図」も公開した。「伊能大図」は1枚約1畳の大きさで、214枚が武道館アリーナいっぱいに敷き詰められた。来場者は地図の上を歩くことができる。
 同展は11日まで。9、10の両日、県立博物館・美術館の安里進館長が演題「最先端の地図をつくった琉球人」、星埜(ほしの)由尚同実行委員会会長(元国土地理院長)が演題「伊能忠敬の生涯と測量行」でそれぞれ講演する。問い合わせは琉球新報社事業局(電話)098(865)5253。