第100回全島闘牛 沖縄全島一は古堅モータース☆若力


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全島一で初防衛を果たした古堅モータース☆若力の牛主・佐久川政秀さん。左側が若力号=10日、うるま市石川多目的ドーム

 【うるま】県内屈指の強豪牛が集まる沖縄闘牛界最大のイベント・第100回秋の全島闘牛大会(県闘牛組合連合会主催、琉球新報社共催)が10日、うるま市石川多目的ドームで開かれ、13組26頭が熱戦を繰り広げた。

全島一を決める上位3戦ではいずれもチャンピオン牛が勝利し、3階級とも防衛を果たした。
 1962年の初開催から春、秋通算100回の節目となった今大会には、闘牛ファンや観光客ら約5千人(主催者発表)が詰め掛けた。角が激しくぶつかる技と技の応酬に歓声が上がり、会場は熱気に包まれた。沖縄全島一は古堅モータース☆若力が、全島闘牛初出場の大屋若大将を3分54秒で下し、初防衛した。
 970キロ以下の中量級は闘将ハヤテが、蜂男(はちなん)トガイー来夢(らいむ)を下し、4度目の防衛を達成。850キロ以下の軽量級は琉仁謝名親方が初防衛を果たした。

◆初防衛「本当に最高」/古堅モータース☆若力の牛主・佐久川さん
 初防衛を果たし、沖縄闘牛界最強の座に就いた古堅モータース☆若力。牛主の佐久川政秀さん(56)は「うれしい、本当に最高だ。100回大会での優勝は、まるで奇跡のようだ。これまで一生懸命やってきた結果だと思う」と声を弾ませ、満面の笑みで喜びを爆発させた。
 若力号の奮闘ぶりについて「自分の予想した通りに戦っていた。マイペースに行ければ大丈夫だと思っていた」と振り返る。
 闘牛を始めたのは20年以上前。2000年の第75回大会でも全島一に輝いた経験を持つ。古堅モータース☆若力号は、以前優勝した牛と顔も体格も似ていたため、同じ名前を冠したという。
 今大会では特に変わった対策を練ったわけではなく、普段通りの訓練を積み重ねて対戦に臨んだ。「牛の弱点や欠点を見極め、克服することがとても重要だ。今後は防衛を重ねていくことを目標にしていきたい」と意気込んだ。
英文へ→100th All Okinawa Bullfighting Tournament